先日、みくに国際学園の説明会を開いた際に参加者の方から「英会話の勉強方法ってどんなしたらいいですか?」という質問をいただきました。おそらく、一人一人の生活や学習の環境が違いますから「これだっ!」というものはないと言っていいでしょう。でも、外国語を学習して話せている誰もが何らかの方法で習得してきたわけですから、いろんな人の学習法を聞いて自分にベストな方法を「創り出す」といいのかもしれませんね。
そこで、今日はE塾の講師をされている飯田博則先生からお話を聞いてみました。
飯田先生、今日はよろしくお願いします。
間もなく2021年の春学期が始まりますが、どんなお気持ちですか?
学期期間中にE塾は行われますから、もちろん新しい受講生の方々との出会いを楽しみにしていますよ。特に、今年は中高生をずっと昔に終えた方々(笑)も参加されますから、一層楽しみにしています。
受講生の皆さんも「E塾」ってどんなものなのかなぁと興味津々だと思います。
学習するにあたって、ノートのとり方みたいなことは教えられるんですか?
ノートのとり方ですか!?
いやいや、実際のところノートのとり方にコツはないように思います。
おすすめの学習法としては、スリーステップの方法でもありますが、とにかくネイティブが発音しているビデオのドリル、ドラマ、映画、アニメ、何でもいいですが、聞きまくってセリフを覚えて流暢に自分の口をついて出てくるまで繰り返す、つまり反復練習の量だと思います。
私もブリガム・ヤング大学に行く前は、(その頃はVHSテープでしたが)アメリカのドラマをテープが擦り切れるまで繰り返し聞いて、実際セリフはほとんど覚えました。今でもそれは実践しています。会話の言い回しは、時代とともにどんどん新しいものが世に出回りますからね。
そうなんですね、「習うより慣れろ」みたいな感じですね。
聞いたものを、そのまま自分から出せるような、「流れ」を作る感じなんでしょうか。
そうですね、流暢に口をついて出てくるまでには、正直言いますと時間はかかります。だから、毎日時間ができたら聞く、ぐらいの勢いと取り組みではないと、身につかないかもしれません。
確かにそうですね。
スムーズな会話ができるようになるには、今の発語回路を修正するまでに「流れ」ないといけないってことですね。
文法とかはどうしたらいいんですか?
文法も同じです。頭の中でいちいち考えていては会話が成り立ちません。ですから、覚えたものを自分でシチュエーションを作ってとにかく使ってみる、ことが鍵だと思います。そうすることで、文法の型をガッチリ頭に覚えさせる事ができます。
シチュエーションを作ってとにかく使ってみる、という方法は今でも実践していますよ。妻にはいつも「何ブツブツつぶやいてるの?」と言われれますが、そうやって口に出しています。先日は松山英樹がゴルフのマスターズで優勝したでしょ。そのときは、自分だったらどんなスピーチするかな?みたいな感じでつぶやいてました。そのシチュエーションの中でなり切ることが大事なんです。
そうやって表現のネタを仕込んでおいて、引き出しに溜め込み、イザというときに口に出せるように、普段からつぶやく、といった感じです。何も知らない人からは、気味悪がられるかもしれませんが。。。
やはり、質と量の掛け算が語学の能力を高めるんですね。
そうです。継続させやすいパターンということであれば、とにかく一日何時間でも聞いていられるメディア(最近ではYoutubeとか面白いコンテンツありますね)を選ぶことでしょうか。ある程度日本語字幕なりなんなりで内容を把握したあとは、ひたすら音を聞き取ることに集中するのが味噌ですね。
とても参考になりました。ありがとうございました。
E塾で皆さんと過ごす3ヶ月間が楽しみですね。よろしくお願いいたします。